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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[21]

投稿日:2013年8月9日

元祖・日本で一番低い山

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2008年11月24日

 阿武隈川河口の荒浜を後にし、県道10号を行く。
 亘理大橋で阿武隈川を渡ると岩沼市、仙台空港の滑走路下のトンネルを抜けると名取市、名取川にかかる閖上大橋を渡ると仙台市になる。
 七北田川にかかる高砂橋を渡ったところで右折し、七北田川河口の蒲生干潟に行ってみる。河口の周辺には湿地が広がっている。
 蒲生干潟は東北・太平洋岸でも一、二の自然の宝庫。ここでは「野鳥の楽園」で、数多くの種類の野鳥が見られる。
「元祖・日本で一番低い山」の日和山へ。
 アドレスを止めて登ったが、標高6メートルほどなので数歩で登れる。そこから蒲生干潟を眺めた。美しい風景だ。
 日和山というのは日和待ちの船乗りが日和見をするために登る港近くの山のことで、関西の円山川河口の日和山がよく知られている。東北だと酒田や石巻の日和山がよく知られている。さきほど渡った名取川河口の港町、閖上にも日和山はある。
 七北田川の河口の蒲生に日和山があるということは、この地もかつては船運で栄えたことを証明している。江戸時代の蒲生は、伊達政宗の時代に掘られた運河、貞山堀を通して塩釜港と結びついていた。さらに名取川河口の閖上港、阿武隈川河口の荒浜港とも結びついていた。

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七北田川沿いに走る
七北田川の河口


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七北田川河口周辺の湿地
蒲生干潟


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日和山から見る蒲生干潟


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